STORY
建築ストーリー
大根集出荷選別施設プロジェクト
通常では2年ほどかかる工事内容を、8か月という短い期間で施工しました。工期を守るための工夫やそこから学んだことなど、秘められたエピソードをご紹介します。
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- 工事名
- 工事名大根集出荷選別施設工事
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- 場所
- 北海道留寿都村
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- 工事概要建設
- 留寿都村における大根集出荷選別施設の新築工事と既存倉庫の改修。
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- 工期
- 平成30年6月~平成31年2月末
通常では2年ほどかかる工事内容を、8か月という短い期間で施工しました。工期を守るための工夫やそこから学んだことなど、秘められたエピソードをご紹介します。
短い工期からのスタート
およそ8か月で、新築3棟と改修工事を完遂させなければならない案件でした。これまで当社で扱った工事の中でもっとも大きい金額でしたし、公共事業ということで年度内に終わらせることは必至でした。
さらに当社とは別に機械工事なども入り、さまざまな作業が平行して動く現場という点でも、非常にタイトなスケジュールでした。
作業については、当然ある程度の期限を設けて進めていますが、突発的な作業が入ることも多く、なかなか思うように動けない状況も起こりました。工程を先読みし、部材の手配と工期から遅れないような調整を行いました。
雪が積もる立地に苦戦
天候、雪との戦いもありました。11月頃から雪が降り始めるので、そこまでにどれだけ工事を進めておけるかが鍵になりました。外構工事と施設の建設を同時に進めていかなければならず大変苦労しました。
とにかく雪が降る前までが勝負。外構を並行して進めることと、鉄骨を建てて屋根をかけるところまでを目標にしました。
ただ、1棟だけはどうしても難しく、そこだけは除雪をしながら工事を行いました。
改修工事は雪が降ってからも作業ができるので、まずは新築工事から優先して進めていきましたね。
屋根がないと、どんどん雪が積もってしまいますから。
除雪は、手間も金額もかかるんです。その負担を少しでも減らすための工程組みや職人さんの人数調整は、今回の工事で工夫したところのひとつです。
杭打ち前に地盤改良を行わなければならず…
メインの建物を新築するために既存の建物を解体したとき、杭打ちを行うにあたり土を均したのですが、地盤の強度が思った以上に低く、重機が倒れる恐れがあったのです。地盤改良から進めなければならないという状況は想定していませんでした。
杭の施工業者から「この地盤ではまずい」と話があり、担当者から私へ連絡が来ました。どういった対処法があるのか、コストと安全性を考慮しながら検討を進めました。もちろん、会社にも報告はしますが、基本的に現場のことは現場に一任されているイメージですね。今回は、土にセメントを混ぜて強度を出すという方法をとりました。
バランスの良い指示とチームワークで乗り越える
今回の工事には、部長に所長、他にも何人かの社員が携わっていました。その中で担当者は全体を見ながら仕事を割り振り、バランスの良い指示・采配を求められました。難しい現場でしたので、各施設の工事が止まらないようにと、打ち合わせや調整には神経を使いました。現場の職人さんとの作業調整です。工程の進捗に合わせて「どうすればうまく進められるか」という部分を、職人さんたちとしっかりと打ち合わせできていたと思います。周囲とうまく話し合いながらできたと思います。
広い視野で作業を進めることの重要性
大規模な現場ということもあり、ある一点だけを見ていると調整がうまくいきません。全体の進捗とバランスをみながら、担当している部門だけではなく、他部門の様子も伺うことが重要だと感じました。
着工前の計画段階では、本当に完成までできるのかという不安がありました。それでも、多くの方の助けや会社の協力があり、「できないことはないんだ」という気持ちになったことは非常に大きかったと思います。これだけの突貫工事では、どうしても仕事を進めることが優先になりがちですが、無事故無災害で工事を終えることができたのは評価できる点だと感じています。
やはり事前の計画が大事ですよね。雪が降ったときも、どこに堆積するのか、どうやって通路を設けるのか。実際に雪が降る前から全員で考えておくことがポイントだと思います。
工事を終えて
この施設は、北海道でもっとも多くの大根を集め、選別・箱詰めを行います。この施設のおかげで、大根の生産量・出荷量が道内一になったそうです。お客様も農協の方もとても喜んでいたので、良かったなと思います。工期にも無事に間に合い、最善を尽くして施工した「誇れる建物」になりました。